レーザーカッター
レーザーカッターとは?
レーザーカッターは、レーザー光によって物を切断したり、彫刻を施すことができる工作機械です。
2次元の画像データを読み込み、加工物にレーザーを照射し切断や彫刻を施します。
レーザー光の出力が高いほど、金属のような硬い素材への加工や、深さのある加工が可能になります。
レーザー光の例
CO2レーザー
CO2レーザーは炭酸ガスを使って発光させるタイプのレーザーです。
供給エネルギーに対する発振効率が高いため、高出力にするのが容易で、様々な種類の素材の加工に用いられます。
Fiberレーザー
Fiberレーザーは、ガラスファイバによってレーザー強度を増幅し、CO2レーザーより高出力を得られます。
また、メンテナンスが不要で耐用年数が長いのも特徴です。
レーザーカッターの使い方
まずベクターデータを扱える画像アプリケーション(illustrator,Inkscapeなど)でデザインデータを作ります。
次に材料をレーザー加工機にセットし、焦点合わせを行ってレーザーの光を収束させます。原理は虫眼鏡で集光するのと同じです。
その後、加工用ソフトにデザインデータを読み込み、加工する材料に合わせて、スピーやパワーなどの加工設定を行います。
設定完了したら、レーザー加工を開始させます。
このようにして、自分の好きな写真や画像をアクリル板に彫刻したり、PC・スマートフォンの外装に好きなロゴを刻印することもできます。
また、kerfbendngという手法で木やアクリルなどの素材に規則的な切れ込みを入れることで木を曲げられるようしたり、3Dプリントの手法であるSLS方式(レーザー焼結)をレーザーカッターを使用して実現し、3Dプリンタとして利用する事例もあります。
レーザーカッターを使用する際の注意
レーザーカッターによる加工によって有害物質を発生させる素材があるので、注意が必要です。
- デジタルファブリケーション,工作機械