アルミ

アルミとは?

アルミは私たちの暮らしの中で一番身近な金属で、略してアルミと言われていますが、正式な名称はアルミニウムです。
アルミニウムの比重は、鉄や銅と比べると約1/3です。
また、比強度が大きい金属でもあります。
純アルミニウムの引っ張り強さはあまり大きくありませんが、マグネシウムやマンガン、銅、ケイ素、亜鉛などを添加し合金としたり、加工や熱処理を施すことにより、強度を高くすることができます。最近では、リチウムを混ぜた高剛性の合金も使用されるようになってきています。

アルミの特徴

アルミニウムの一番の特徴は軽くて丈夫であることです。
軽さを活かして、各種機械の高速回転部品や摺動部品の作動効率を高めたり、製品の重量の増加を抑えるなど、アルミは様々な効果をもたらします。

また、アルミニウムは錆が生じづらいため、外観面の美しさを長い間保つことができます。
加工性にも優れているため、さまざまな形に加工することが容易です。
導電性があり、熱伝導率にも優れています。

アルミの使い方

工業製品に活用されるのはもちろんのこと、アルミはDIYや工作でもよく使用されます。
アルミ缶などは薄いため、切るのも曲げるのも容易です。
薄い板や箔状のアルミの場合は、ニッパーやカッターなどでも切断できます。

またアルミはリサイクルしやすいという長所もあります。
アルミは錆び、腐食しにくい金属ですので、溶かして固めれば、何度でもリサイクルすることができるのです。
新たに原料のボーキサイトからアルミニウムを作るには莫大なエネルギーが必要となりますが、リサイクルの場合は、新規に作るエネルギーの1/30で済みます。
つまり、環境面においてアルミニウムは地球にやさしい金属と言えるでしょう。

アルミを使って作られるもの

アルミ製品で良く知られているのがジュースやビールの缶です。
また、住まいには欠かせない窓枠もアルミニウムで生産されています。
さらには、自動車・鉄道車両・航空機・船舶・コンテナなどの輸送分野でも多くのアルミニウムが使われています。

高い熱伝導率を活かしてヒートシンクのような放熱用の部品として用いられたり、
対腐食性が高く、高級感のある表面加工が可能なことから、パソコンなどの消費者向け製品の外観デザイン部品としても使用されます。

 

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