ポリカーボネイト

ポリカーボネートとは

ポリカーボネートは強化ガラスの150倍以上という透明プラスチックの中で最高クラスの強度を持っています。
高い衝撃強度により、防災・防盗・防護など安全性が求められる分野で活用されています。
また、ポリカーボネートが燃えても自然に火が消えていく自己消化性を備えています。
ポリカーボネートは軽量で寸法安定性が良く、成形・加工が容易なのも特徴です。
さらに、透明度・光線透過率に優れています。5㎜厚の光線透過率が85%以上と透明性が良好でありながら、熱伝導率がガラスの1/5と小さく、断熱性に優れています。そのため、省エネに寄与する材料としても重宝されています。

ポリカーボネートの使われ方

実使用温度領域が-40℃~+120℃と、広い温度域に使用できるので様々な加工ができる素材となっています。
真夏の強烈な日光で軟化変形したり、厳冬の脆化による亀裂が生じにくくなっているため、住宅建材や工業用素材として使われています。
熱によって曲げたり溶かしたりして使用します。
耐薬品性が悪く有機溶剤やアルカリ性に弱いという短所があり、ポリカーボネートでできた製品にアルカリ性の薬品がついてしまうとヒビが入ってしまったり、変形してしまうことがあります。
そのため使用する際には腐食することのない環境を考慮しなければなりません。

ポリカーボネートで作られるもの

建設用建材に使われることが多く、カーポート・テラス・ベランダの目隠し・アーケード・エントランスなどに使われます。
また、家電のパーツや玩具・キャビネット・筆記用具・文房具などにも使われています。
自動車や単車などのライトカバーやバイクのヘルメット・眼鏡・サングラスなどで、工業用から一般家庭まで幅広く使われています。

  • 素材,樹脂