コルク

コルクとは

コルクは主にポルトガルを中心として、地中海沿岸に生育しているコルク樫という木から採取されます。
普通の木材との大きな違いは、樹皮を使うところです。
大概、樹齢20年を過ぎた木から表面を剥がし、その皮を乾燥、加工して使います。
原木を伐採せずに済むため、コルク樫の木の皮が再生したら、再度コルクを採ることができますので、エコ素材となります。
更にエコなのは、樹皮を採取されたコルク樫は、樹皮再生のために通常の3~5倍ものCO2を吸収します。
コルクは森を守りながら生産し続けられる、とても環境に優しい素材なのです。

コルクを使う場面

コルクは建材として幅広く使われています。
コルク建材の代表的な物としてコルクタイルやコルクフローリングがあり、抗菌性、滑りにくい、遮音、衝撃音吸収、火、水に強い点を兼ね備えています。
それでいて対摩耗性が高いため、数多くの開発に使用されています。
また、コルクは加工しやすいことに加え、見た目にも独自の風合いを持っているので、造形品などの材料として使われます。

コルクの使い方

コルクはなんと言ってもあの独特のやわらかさと弾力性、またしっとりとした感触が特徴です。
その理由としてコルクには無数の細胞の中にそれぞれミクロ単位の気泡があり、伸縮性に優れていて腐食に強い素材で出来ています。
そして水や油を通しにくく、燃えにくい素材となっています。
そのためコルク建材は、通常の建材と同様に使うことができます。
コルクシートは利用者の好みに合わせて好きな大きさに切って使えます。
ただし、接着剤や、下地材などは、コルク専用のものを使うようにしてください。

コルクで作るもの

コルクはその加工のしやすさ・滑りにくさから、多くの身の回り品で使用されています。
代表的な物でコースター、釣り竿のグリップ、傘の柄、積み木、サンダルなどです。
またハンドバッグの素材として使われたり、硬球の芯などにもコルクが使われています。

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