間伐材

間伐材とは

間伐材は林業などで木の成長や立ち木を間引く際の間伐によって伐採された木材のことを指します。
森林の育成の課程では樹木が密集していると太くてまっすぐな木を育てることが難しくなるため、成長が思わしくない木や曲がってしまった木、そして余計な枝などを間引きます。
この課程によって間引かれた木が間伐材として流通することとなります。
大きさがまちまちなので同じサイズを揃えることは難しく、また強度も他の木材と比べて弱く未成熟な樹木からの素材となるため、建築系の材料としてではなく、土木用の杭などに使われることが多くあります。

間伐材を使う場面

間伐材は大きさによって使われる場面は異なりますが、小さめのものは割り箸や鉛筆、大きめのものは土木・建築現場で杭や仮抑えをする材料となります。
昔は足場材や木柵に使われることもありましたが、丈夫で軽いアルミやチタンなどの金属・カーボン素材が多く浸透したことによって、間伐材を使うことは少なくなっています。

間伐材の使い方

削りやすく釘が通りやすいものとなっているため、材料の仮抑えをする際に使用しやすいものとなっています。
あて木として使い、補強を行いながら作業をする際に重宝する素材です。
また木工作品の素材として使われることも多く、加工を目的として販売されているケースも多くなっています。
一般家庭でも家具の補強や庭仕事での柵作りなどに使いやすい素材です。

間伐材で作られるもの

間伐材によって作られた身近なものとしては割り箸があります。
間伐材は強度がまちまちなので、建築用資材として流通させるのは難しく、一般的な生活の中で見かける木の製品に使用されることが多くあります。
文房具では鉛筆に使用されています。
その他木彫りの小物類や家具などにも使用されています。
大型量販店ではサイズ毎に切り売りをしているところも多く、DIYや工作をする目的で購入される方が多くなっています。
 

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