立体木彫素材

立体木彫素材とは

立体木彫素材は直方体の木材で、彫刻の際に用いられる素材です。
立体木彫素材には緻密さと強靭さが必要であり、さらには歪まない木材が適しています。
素材として好まれる木材には、楠木、紫檀シ、コノテガシワ、銀杏、沈香、マホガニー、リュウガンなどがあります。
初心者が扱う場合には、シナノキや銀杏、クスノキ、松などが柔らかい素材なので扱い易いです。
木彫は激しい日光の下に長時間放置すると避ける可能性があります。
また湿っぽい場所に保管したり、水気の近くに保管したりする事のないように注意が必要です。
木材の乾燥にはスチームや火を使った人工乾燥と自然乾燥があります。

立体木彫素材を使う場面

彫刻の一種で立体彫刻・根彫、レリーフの3種類にて使われることの多い素材です。
彫刻だけでなく木工作品の制作で良く用いられるものとなっています。

立体木彫素材の使い方

立体木彫彫刻素材を使用して彫刻を彫る際には素材以外にも様々な道具が必要となります。
素材を使って何をどのような形に彫るのか、実用用・観賞用とどの用途に使うものを彫るのかによっても道具が変わってきます。
素材自体は比較的柔らかな松や楠が初心者向きであり、彫刻刀の刃も入れやすいんで細かな表現が可能となります。
彫刻素材と一言にいっても木目なども様々あり、全体的な木の表情も変わってきます。
作り上げていく作品の表情に加えて素材本来の表情も重要になりますので、安価素材の中でも比較的作る作品の表現にあった素材を選ぶ用意心がけます。

立体木彫素材で作れられもの

立体木彫素材を使って作られた作品は、観賞用として葉栗剛氏の浮世絵を立体化した作品があります。
歌川国芳正制作の「水滸伝豪傑百八人之一人」や歌川豊国制作の「役者舞台之姿絵」、葛飾北斎の「柳下傘持美人図」などの人物を木彫にて立体で表現しています。
まるで浮世絵から飛び出してきたかの様に感じるその作品には力ず良い表現力と臨場感があります。
城所ケンジ氏はチェンソーアーティストとして活動している彫刻家でチェンソーを用いて、繊細で美しい作品を短時間で仕上げていきます。

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