コンデンサ

コンデンサの表示の読み方

コンデンサの静電容量(単位:ファラッド)は、電解コンデンサのように「10μF」「3300μF」といった容量をそのまま読み取れるものもありますが、サイズが比較的小さいセラミックコンデンサやフィルムコンデンサでは「104」「473」といった3桁の数字で表されます。抵抗のカラーコードと同様に読み方を知らないと困ってしまいますから、ぜひマスターしましょう。


・3桁の数字の正体

コンデンサの数字は、上位2桁が数値、3桁目が乗数(10の何乗か)を示します。例えば「104」は、上位2桁はそのまま「10」、3桁目は10の「4」乗(=10000)と読みます。単位は「pF(ピコファラッド)」です。10×10の4乗=100000、よって「104」は「100000pF」となります。ただし、10000pF以上は容量表記としては一般的ではないので、「μF(マイクロファラッド)」表記に直します。1μF=1000000pFですから、100000pFは「0.1μF」となります。

同様に「473」は、47×10の3乗=47000pF、つまり「0.047μF」となります。0.1μF(104)や0.01μF(103)は、電子工作でもよく使いますから、104は0.1μF、103は0.01μFと暗記してしまいましょう。


・ピコ?マイクロ?ナノ?

コンデンサの読み取りは、単位が「pF」である点が少しわかりづらいかもしれません。以下にコンデンサの表示と単位の対応をまとめましたので参考にしてください。「nF(ナノファラッド)」は国内ではあまり目にしませんが、海外の回路図では見ることがありますから「1nF=0.001μF」位は覚えておくとよいでしょう。

101  =  100pF       =  0.0001μF  =  0.1nF
102  =  1000pF      =  0.001μF   =  1nF
103  =  10000pF     =  0.01μF    =  10nF
104  =  100000pF    =  0.1μF     =  100nF
105  =  1000000pF   =  1μF       =  1000nF
106  =  10000000pF  =  10μF      =  10000nF


・数字は1桁や2桁もある

「7」「15」「68」のように、数字が3桁未満のコンデンサもあります。高周波回路に使うセラミックコンデンサに多く、これらはそのまま乗数なしで「7pF」「15pF」「68pF」と読みます。


・英字は誤差を表す

「102J」「334K」のように、数字に並んで英字が記入されていることがあります。これらは容量の誤差を示すもので、「G」は±2%、「J」は±5%、「K」は±10%、「M」は±20%を意味します。

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