回路図エディタ

回路図エディタを使おう

電子工作中級レベルになると、既存の回路図をトレースしたり自分で回路設計をするようになって、必然的に自分で回路図を書く機会が増えていきます。メモ程度の回路図であればノートと鉛筆があれば十分ですが、回路規模が大きくなったり、回路図を公開することが多くなってくると、手書きできれいな回路図を書くのはかなり面倒な作業であることが痛感されるようになります。


回路図エディタのメリット

パソコンを使って回路図を書けないか――誰もが考えるこんなニーズから「回路図エディタ」は登場しました。手書き回路図の清書はもちろんですが、下書きなしでいきなり回路図を書き始めることも十分に可能です。

回路図を書くだけなら、製図用CADやドローツール、ペイントツールなどを使う方法もありますが、回路図エディタは専用ツールだけに使いやすさは折り紙付きです。部品を配置して、部品間を線でつなぐという基本操作において、書いたり消したりを何度でも繰り返せるのは回路図エディタを使う最大のメリットといえます。また、手書き回路図では絶望的だった修正が容易であることも見逃せません。これは、回路の規模が大きくなればなるほど重要なことです。

他にも、よく使う部品を部品ライブラリとして登録しておけたり、部品番号・部品名・値などの表示、書いた回路をコピー&ペーストして再利用など、回路図作成にあってほしい機能が完備されています。当然、書いた回路図はファイルとして保存できますから、書き散らすことなく回路図を管理できたり、配布もできるようになります。画像ファイルとしても残せますから、ブログなどで回路図を公開することも容易です。


電子工作の定番ツール「BSch3V」

国内では定番中の定番といえる回路図エディタが「BSch3V」です。回路図の作成に特化されているので、操作が比較的簡単で習得しやすいのが魅力です。部品ライブラリが充実しており、すぐに回路図を書き始めることができます。部品ライブラリを作るツールも用意されているので、オリジナルライブラリ作りも楽に行えます。何よりも回路図エディタとしての機能をほとんど備えながら、無料で使える「フリーソフト」として公開されていることには本当に頭が下がります。それだけにユーザーも多く、BSch3V用の自作の部品ライブラリを配布しているユーザーもいます。


プリント基板CADの回路図エディタ

「EAGLE」「KiCAD」「DesignSpark PCB」といったプリント基板作成用CADでは、回路図エディタが統合されていることが普通なので、回路図書きにこの回路図エディタを使ってみようというものです。プリント基板CADでは、回路図エディタで作成した回路図を元に基板エディタでアートワークを行います。両エディタ間の行き来はシームレスに行えますが、何しろ多機能なので操作の見通しは良いものではなく、慣れるには少し時間が掛かるかもしれません。ライブラリは非常に充実しているので、もし書いた回路図をそのままプリント基板化する予定があるなら、間違いなくこれらを選ぶべきでしょう。


回路図トレースのすすめ

書籍や雑誌に掲載された製作記事を忠実に再現したり、組立キットを作るような場合であっても、回路図を書き写すことは電子工作上達の早道といえます。また、便利な回路、気になった回路、おもしろい回路は、回路図エディタでトレースしておくと後で参考にすることができます(ただし二次利用の可否は確認が必要)。
 

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