デジタル刺繍ミシン

デジタル刺繍ミシンとは?

デジタル刺繍ミシンはデータを作成すると自動で刺繍を作ってくれるミシンです。データから直接刺繍をしてくれるので、手芸が苦手な人でも抵抗なく触ることができる機械です。

デジタル刺繍ミシンの使い方

データ作成はIllustratorで作成するのが主流です。データを作成したら専用のソフトで詳細な設定をします。
ここでは縫い方や、縫う順番などを設定することができます。

機械にデータを移すと、そのデータを刺繍するのに昼用な大きさのフレーム、糸の色を指定してくれます。
また、刺繍を行う際にフェルトのように強い生地ではなく、薄い布や伸びやすい生地に刺繍をする場合は、接着芯というものを布の裏に貼って補強をしてから刺繍を行います。

デジタル刺繍ミシンの利点

デジタル刺繍ミシンの利点として、主に以下の3つがあります。

  • 刺繍の工程の記憶

    デジタルデータで工程を作成しているため、途中で刺繍が失敗して中断してしまった場合でも、工程数を把握していれば、中断した前後から刺繍を再開することができます

  • 上糸の複数セットが可能

    デジタル刺繍の多くは複数色の上糸のセットができるため、刺繍の色が変わるたびに上糸の交換をせずに済みます。

  • 糸の交換の通知

    デジタル刺繍ミシンの仕様以上の色の糸を使用する場合、ミシンが刺繍の途中で交換するタイミングを通知してくれます。

デジタル刺繍ミシンで作ったもの

デジタル刺繍ミシンは主に刺繍に使われますが、縫いを行ったり、水溶性のシートに刺繍をした後に水で溶かして刺繍のみを残すなど、様々な技法が試みられています。
その他にも生地を伸ばした状態で刺繍をすることで、取り外した後にプリーツのように型を記憶させる方法もあります。
このようにデジタル刺繍ミシンは多くの拡張性があり、様々な用途での可能性も見出されています。

  • デジタルファブリケーション,工作機械